十三浪曲寄席の1周年記念公演を、7月20日、シアターセブンで見た。東西の人気若手浪曲師が出演。京都アニメーションの映画、劇場版Free!を、 7月26日、八尾の映画館で見た。

2019年07月28日

千鳥橋駅の近くにある此花千鳥亭で、梅香講談会を見た。7月24日。小南陵、玉秀斎、南龍の出演。

18時半開場なので、その5分前に此花千鳥亭に着くと、もうすでに10人くらい並んでいた。結局この日、此花千鳥亭は満席になった。


小南陵、玉秀斎は、4代目南陵の弟子。大阪講談協会

南龍は、南左衛門の弟子。上方講談協会。

つまり、違う協会の講談師が、此花千鳥亭で共演しているのだ。こんな協会の垣根をはずした合同の講談ライブが、もっともっと増えればいいと心底思う。小南陵さんの努力の賜物だと尊敬しています。


南龍は、もと南青。昨年11月に真打に昇進し、明治時代に大阪で活躍した藤井南龍の名跡を継ぎ、旭堂南龍を襲名した。読んだのは、・・・・

怪談・四谷怪談お岩様誕生。顔にアバタがある娘が飯炊きの伝助と結ばれて長屋暮らし。ある日、伝助が江戸屋敷に出かけ、そこで首を切り落とされた金貸しの死骸を見つけた。実は、足軽の大八郎が、5両の借金を取り立てに来た金貸しを殺し、伝助に死骸を捨ててこいと命じる。伝助は捨て場所を見つけられずに、長屋の押入れに置いてしまう。その夜更け、その死骸を見た伝助の嫁はショックで倒れた。奇妙な声が聞こえて長屋の人たちが駆けつけたら、血まみれの中、産声をあげる伝助の嫁の赤ちゃんと首を切られた死骸、そして伝助の嫁が死んでいた。その赤ちゃんが成長して、お岩様になり、伝助の子供が成長して後のお岩様の夫・民谷伊右衛門になるという空恐ろしい因縁話。

こんな恐ろしい話を、南龍が、間をたっぷり取り、落ち着いて冷静に語った。じわじわ恐怖が身にしみて、南龍の術中にはまった。


小南陵。仙台の鬼夫婦、または井伊直人。伊達政宗の仙台藩の家老の娘お貞は、仙台一の美人で薙刀の使い手。井伊直人を見初めて、嫁になる。しかし、直人は賭け碁に狂い、家の財産を食いつぶす。お貞に借金してまで賭け碁をするがやめられない。そこでお貞は条件をつける。剣術の勝負をして、直人が勝てば金を渡すが、お貞が勝てば金を持って仙台を去り剣術の修行に出なさいと。勝負すると、見事にお貞の勝ち。直人は、江戸の柳生流道場で修行をして、5年後に仙台に戻る。また直人とお貞の果し合いになるが直人が隙だらけで、お貞の勝ち。今一度、修行をし直すように、と江戸に追い返した。そして数年たち、仙台でまたお貞との勝負。その時、お貞は直人の立ち居振る舞いで腕前を上げたことがわかり、勝負せず参りましたと直人をほめたたえた。そして二人とも、仙台藩の武芸指南役として長く勤めたという話。

小南陵は、ピシッピシッと随所で、引き締めた声をあげ、緊張感を高めながら、夫婦愛の話を進めていった。


トリは、玉田玉秀斎。猿飛佐助の新作講談を熱く語った。


この日の舞台の頭では、前座の二人が稽古がてら、短い演目を語った。


まず、玉田玉山。三方ヶ原の修羅場を、読んだ。

三方ヶ原の講談は、古今東西の講談師が共通して、初めに覚える演目で、プロ入門間なしの若手が稽古している途中の状態を聞けたという訳だ。


次に、南左衛門の弟子、南斗。難波戦記の発端、小牧長久手の戦いを、読んだ。

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imayan0714 at 05:23│Comments(0)講談 

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十三浪曲寄席の1周年記念公演を、7月20日、シアターセブンで見た。東西の人気若手浪曲師が出演。京都アニメーションの映画、劇場版Free!を、 7月26日、八尾の映画館で見た。